違う視点で見て考えることの大切さ(英田北小4年キッズサポーター講座)

センター長の石川です。

英田北小学校1年生とのイベントに引き続き、4年生向けにキッズサポーター講座を開きました。
彼らは1年生の時にアーバンケア島之内に見学に来ているので
全員がアーバンケア知ってる、お祭りにも行ったことがあると答えてくれました。

違った視点で見ること

さてそのキッズサポーター講座なのですが、
2年前に実施した別の小学校の先生から「認知症は怖いものという印象だけが残った」という意見をいただきました。

本来は、認知症の人の思いを理解し、やさしく声を掛けて欲しいという趣旨なのですが、
どうやら認知症の人の行動や恐ろしさのほうが印象に残ったのかもしれません。

違った視点で見ること

この写真は今回の英田北小学校でのサポーター講座です

当時の資料を振り返ると、半分は認知症の人の状況説明
(それはテキストにも「認知症ってなあに?」というテーマがあるのように、認知症はどんな病気なのかを説明することとなっている)
後半は認知症の人への声の掛け方、優しく接してほしいと言う説明になっています。

決して、認知症の怖さだけを強調するものではないのです。
しかし、これはあくまでも実施者側の私たちからの視点です。
受け取り側は違った感覚を持ったということが重要なのです。

違った視点で見ること

振り返れば、この時は劇を演じてもらっていますが、
その内容は何度も何度も同じ質問をするおばあちゃんに子どもが困ってしまうというものです。
ここが強調され過ぎると、「私たちを困らせる、困った認知症のおばあちゃん」になってしまうでしょうし、
説明する内容もそこを強調したものになっていたのかもしれません。

違った視点で見ること

今ケアの世界でも、私の講義においても他者からの視点を重要視してお話ししています。

例えば、認知症自立度Ⅲbでは、『着替え、食事、排便、排尿が上手にできない、時間がかかる。やたらに物を口に入れる、物を拾い集める、徘徊、失禁、大声・奇声をあげる、火の不始末、不潔行為、性的異常行為等』と書かれています。
日常生活自立度のランクは、認知症の度合いを示すものとして普通に使われていますが、
認知症の人を、問題を起こす困った人のように書かれています。
これが私たちからの視点です。
しかし、「逆に認知症の人から見た私たちは、話もろくに聞いてくれず、理解できる説明もせず、横柄で傲慢な自分勝手な人たち」と思われているかもしれません。

違った視点で見ること

桜の上にほんのりとお月が写っています

このようにキッズサポーター講座においても、私たち側視点になりすぎていたのかもしれないのです。
同じ劇をするのなら、認知症の人の行動に困ってしまう私たちではなく、
「混乱不安の中にいる認知症の人のつらさの姿」、
或いは「適切な声の掛け方」などを見てもらう(或いは一緒に行う)などの、
視点を変えた形で組み直す必要があるでしょう。

違う視点で見て考えることの大切さを、あらためて感じています。