若年性認知症の方との関り(2)

若年性認知症の方との初めての出会い(1)

センター長の石川です。
もう遥か昔のこと、だいたい35年前くらいのことです。
認知症も痴呆症と言われていた時代です。

私は、M市にある、とある法人の特養で、生活相談員(当時は指導員と呼んでいた)として勤務していました。
介護保険制度などと言うものがない、当然ケアマネジャーもいない時代です。
入所受付も担当だったのですが、M市から離れたS市から入所の申し込みがあったのです。
この当時はどこの地域からでも入所可能な時代で、依頼は行政の高齢福祉課が行っていました。
それでも基本は地元の方優先なのですが。

認知症の方との関り

五月山動物園HPより

なんでわざわざS市から?と思ったのですが、S市曰く、早急に受けていただきたいとのこと。
私が勤務していた特養が、当時としてはまだ珍しい認知症の方の専用フロアがある施設だったからということもあります。
しかしながら、S市には当時としては日本でも数少ない認知症の人を診ていたK病院があるのですが…
(複雑な話ですが、S市の中にO市の病院があり、ややこしい関係だったのです)

若年性認知症の方との関り

兎にも角にもなんとかお願いしたいというS市からの要望で、今回の話の中心となるAさんの入所となったのです。
Aさんは50歳代、既にかなり認知症状が進んでいる状況でした。
Aさんこそが、私が初めて接した若年性認知症の方だったのです。

そして、そのAさんの妻から、驚くべき状況を聞いたのでした。

(つづく)