操られ人間にならないように

センター長の石川です。

突然のトイレットペーパーが消えたことにびっくりしています。

世の中に不安が増すと、その不安を煽って楽しむ「ダークサイドに染まったろくでもない人間」の書き込みひとつで世の中はパニックになり、瞬く間にトイレットペーパーがなくなります。
そしてすぐに高価な価格で売りつけようとする「ろくでもない人間」が出現し、私たちを操ります。

そんな「不安を煽る、高価な価格で転売する、ろくでもない人たち」と違って、下記のようなメッセージを出してくれた人もいます。

イタリアでもウィルスは猛威を振るっていますが、休校になったある学校の校長先生が生徒に送った手紙が話題になっています。

操られ人間にならないように

ドメニコ・スキラーチェ校長 朝日新聞デジタルより

ヴォルタ高校の皆さんへ〜

『”ドイツのアラマン族がミラノに持ち込む可能性があると健康省が恐れていたペスト。それは、実際に持ち込まれ、イタリア中に蔓延し、人々を死に至らしめた…

これは、1630年にミラノを襲ったペストの流行について書かれた”許嫁”の有名な第31章です。見事な先見性と良質な文章。ここ数日の混乱の中に置かれた君たちに、よく読んでみることをお勧めします。ここに全てが書かれています。
外国人を危険と見なし、当局間は激しい衝突。最初の感染者をヒステリックなまでに捜索し、専門家を軽視し、感染させた疑いのある者を狩り、デマに翻弄され、愚かな治療を試し、必需品を買い漁り、そして医療危機。
君たちもよく知っている通りの名前がいくつも登場するこの章は、マンゾーニの小説というより、まるで今日の新聞を読んでいるかのようです。
親愛なる生徒たち。規則的な学校生活は市民の秩序を学ぶためにも必要です。休校に至るには、当局もそれ相応の決断をしたのでしょう。専門家でもない私は、その判断の正当性を評価することも、また評価できると過信もしません。当局の判断を信頼し、尊重し、その指示を注意深く観察して、そして君たちには次のことを伝えたいと思います。

冷静さを保ち、集団パニックに巻き込まれないでください。基本的な対策(手洗いうがいなど)を怠らず日常生活を続けてください。
この機会を利用して散歩をしたり、良質な本を読んでください。
体調に不備がなければ家にこもっている理由はありませんが、スーパーや薬局に殺到しマスクを探しに行く理由もありません。マスクは病気の人に必要なものです。
感染の広がりが速いのは、発展した文明の結果です。それを止める壁がないことは、数世紀前も同様で、ただその速度が遅かっただけです。
このような危機における最大のリスクについては、マンゾーニ、そしてボッカッチョが、私たちに教えてくれています。
それは、人間が作る社会が毒され、市民生活が荒れること。目に見えない敵に脅かされた時、人間の本能は、あたかもそこらじゅうに敵がいるかのように感じさせ、私たちと同じ人々までもを脅威とみなしてしまう危険があります。
14世紀と17世紀のペスト流行時とは異なり、現代の私たちには確実で進歩し続ける医学があります。
社会と人間性、私たちの最も貴重な資産であるこれらを守るために、文明的で合理的な思考をしましょう。
もしそれができなければ、”ウィルス”が勝利してしまうかもしれません。

では、学校で君たちを待っています。』

さすが、教育者ですね。
しかしながら、それでもどうしても煽られてしまう所は私たちにあると思います。
でもこんな時だからこそ、「それがどうした!」くらいの思いを持たないと、「ろくでもない人間」に好きなように操られることになってしまうでしょう。
そしてそれは社会と人間性の崩壊に繋がっていくのです。

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