家族を想う心はどんなときにも

2005年4月25日
当時私は尼崎市のグループホームで勤務していました。
上空をやたらヘリコプターが旋回するので変だなと思っていたら、
テレビで悲惨な脱線事故が映し出されていたのでした。
ここからそんなに離れていない場所での大事故発生です。

そして、グループホーム内でも大騒ぎが始まりました。
テレビのニュースを見ていた入居者が、異口同音に訴えだしたのです。

「息子が心配!」「娘が心配!」「家族が心配!」「家が心配!」と。

「だから家へ帰る、心配だから家へ帰らせて!」

と、みんなが玄関に向かい始めたのです。

普段は穏やかに過ごされている皆さんも、心の中ではいつも家族のことを想い、そして家のことを心配しているのだという思いがひしひしと伝わってきたのでした。

認知症であっても、家族から離れて暮らしていることをしっかりと認識しておられるだけでなく、子を想う、家族を想う気持ちは少しも失われていないのだと、改めて気付かされた14年前の出来事でした。

事故で亡くなられた100名以上の方のご冥福をお祈りします。

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