一般の方・専門職初心者向け「もの忘れについて」⑤ ~記憶の断片~

センター長の石川です。

最近、人の名前が出てこないとか、すぐに物の名前が思い浮かばないとか、もの忘れが気になることは多かれ少なかれあるという人がおられるのではないでしょうか。

もの忘れと言っても、単なる年相応のもの忘れと、認知症になるかもしれないもの忘れと、実際に「病気」としてのもの忘れとでは異なるのです。

それをわかりやすく、ジグソーパズルの写真で説明してみます。

例えば、下の写真のように一部だけが欠けていても、私たちは、全体的に何の絵なのか理解できますし、欠けた部分が新郎の顔のパーツであったり、猫のパーツであったりと言うことがわかります。

新郎の顔と青空をはめ込めばよいと言うことがわかります。
~知育玩具・知育教材HPより~

認知機能の低下がなければ、断片的に記憶を忘れても、全体像が分かっているので生活に支障はなく、欠けた部分も大体想像がつきます。~知育玩具・知育教材HPより~

時たまこのように一部のパーツ(記憶の断片)が見当たらなくなる(思い出せなくなる)ことはあっても、いずれは思い出せますし、全体像が理解できないことはありません。全体像が把握できるということは、生活においては支障がないということです。

しかし、ひとたび認知機能の低下が始まると、全体的に霧がかかったようになり、例えば新郎の姿自体が明確ではなくなりますし、猫のパズルも全体がわからなくなり、少女の姿も、さらに欠けている部分もなんなのかがわからなくなってしまいます。

認知期のが低下すると、全体に霧がかかったような状況になり、人物像もあやふやとなり、欠けた部分がなんであるのかもわからなくなる。

認知機能が低下すると、全体像が分からなくなるし、目の前の空白が恐怖になります。

認知症でない人の場合、欠けたパーツがあっても、パズルの全体像がぼやけることはないのですが、認知症になると、欠損する記憶だけでなく、全体像も霧がかかったようになり、確かに見えていたものが不確かなものに見えてしまうのです。

次回もジグソーパズルを使って説明します。

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