「もの忘れについて」① 一般の方並びに介護従事初心者の方向け認知症教室2

センター長の石川です。

今回は認知症の教室第2回目です。
一般の方だけでなく、新人介護従事者向けにもなっています。

今回は「もの忘れ」について、その①です。
前回同様、長谷川洋先生の文章をベースにしてお伝えします。

認知症というと一番思い浮かべるのは「もの忘れ」ですね。
しかし、もの忘れは私たちにも普段からあります。

隣の部屋に何かを取りに行こうと思って、隣の部屋に来たら、何を取りに来たのか忘れてしまって、「えっと、何を取りに来たんだろう?」などと思ってしまうことはあるかもしれませんね。

でもそのことがすぐに「認知症」と結びつくわけではありません。

認知症とは、もの忘れに伴い「生活に支障を生じている状態」であり、自分が体験した「出来事全体」を忘れてしまうという特徴があるのです。そしてそれは、まさしく「認知症」の「症」という言葉が付くように、
症状、つまり病気としてとらえることになるのです。

記憶を帯で例えれば、通常の物忘れは体験の一部を忘れるだけなので、その忘れた部分は思い出すことが出来ます。
しかし、認知症の物忘れは、体験全体を忘れてしまうので、さっきあったことも思い出せず、生活の支障へと進んでいくのです。
(中央法規出版「認知症のケアマネジメント」長谷川洋・石川進著 P5図表1-2参照)

体験そのものを忘れてしまうので、そのことを問うたり責めたりすることは、本人にはわけのわからない、つらいことだということを認識してください。

 

(つづく)

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